【お題】僕の好きなコーヒー
コーヒー。
昔は嫌いだったんですよね。大学受験のときだったかな、深夜にコーヒー飲みすぎて気持ち悪くなっちゃって、ついでに胃も壊しちゃって、それ以来あんまり好きじゃない飲み物として認定されていました。
それは社会人になってからもそうだったんですけど、30過ぎてイタリアに旅行に行ってから180度変わりました。現地で何杯もカプチーノを飲んでいるうちに大好きになってしまって、いつの間にか気持ち悪くなることもなくなりました。その後、ネスプレッソというカプセルタイプの手軽にエスプレッソが作れるマシンも購入してしまうくらいにはコーヒーが好きになりました。
そんな僕がいまいちばん飲んでいるコーヒーは、会社の自動販売機のコーヒーです。もうダントツ。1日に3~4杯飲む日もあります。なんでそんなに飲むのかというと、それはズバリ安いから。去年から始まったんですけど、業績連動型の福利厚生施策ということで、執務室に置いてある自動販売機の値段が格安になりました。これは会社のHPにも書いていません。(書けばいいのに…)
普通サイズの缶ジュースはだいたい30円。ちょっとプレミアムなもので40~50円。これは買うでしょ、と思って僕もボスのブラックコーヒー:ロング缶40円をよく飲んでいました。で、あまり褒められた行為ではないんですが、帰りに炭酸水30円を1本買って、家でハイボールを作るのに使う、なんてこともしていました。
ところが、本当に買うべきはそれじゃなかった。自動販売機って、缶ジュースを売っているもののほかに紙コップタイプのがあるじゃないですか。お宝はそこにありました。なんとコーヒーの販売価格は20円。お茶やコーンスープにいたっては10円。凄まじい価格破壊です。本当か嘘かわかりませんが、コーヒー豆はミル挽き。しかも、ミルクや砂糖の分量、さらにはコーヒーの濃さまで調整できるという高いカスタマイズ性。これを発見してからはしょっちゅうここに通うようになりましたが、さらなる発見もあったのです。まず、いまどきの紙コップ式の自動販売機は、フタがついてきます。コンビニでコーヒー買ったときの、あの飲みくちをペコっとひっくり返せるフタです。
そのフタを付けないこともできる…!
「あの自販機最高なんだけど、熱いからフタすぐ取るんだよね」と同僚に話したら、コーヒーカスタマイズのすぐそばに「フタいらない」みたいなボタンがあることを教えてもらいました。さらに「「ぬるめ」のボタンもありますよ」と。いたれりつくせり。マジ半端ねえと狂喜乱舞して、「フタいらない」と「ぬるめ」を押して注文するとさらなる驚愕の事実が。標準だとボタンを押してから完成したコーヒーが出てくるまで37秒(と表示される)かかるところ、フタを付けない場合はなんと10秒程度の時間短縮が実現するのです。感動してべつの同僚にその事実を伝えたところ、「いや、それ逆に、フタつけるのにそんなに時間かかるんですねって思いました」と。ああ、たしかに! 機械があのフタを付けるのに手間取っている様子を想像すると、なんか愛おしくすら感じてきます。ああ、好きすぎる…!
今日、いつもいろいろお願い事をしまくっているデザイナーの女性にスターバックスカード1000円分をプレゼントしました。そしてその足でいつもの自動販売機に行き、いつもの20円のコーヒーのボタンをプッシュ。僕はこれでいいのです。