SHIROBAKO
Amazonプライムで唐突にアニメを観る。ということをやっています。見放題なんでね。
ラブライブ!
ソードアート・オンライン
シュタインズゲート
エロマンガ先生
などなど。おもしろかったりそうでなかったりしますが、できるだけ最後まで観るようにしています。見放題なんでね。
早く終わらないかなと思いながら観ていたのは『SAO』くらいですかね。そのほかはズブズブにハマったものもあったりして、概ね満足しています。
で、今回観た『SHIROBAKO』。
素晴らしく丁寧に作られた美しい作品でした。2クール24話を2日で一気に観るくらいにはやられました。ラブライブ!もそうですが、こういう頑張って夢叶えようぜ系はちょうど自分の考え方や状況とシンクロするところがあるせいか、めちゃくちゃ刺さるんですよね。
でも、僕としてはこの作品は全クリエイター及び、働くすべての人に観てもらいたいなと思いました。サラリーマン、響くと思います。
自分の経験を重ねる
主人公の宮森あおいはアニメ同好会⇒アニメ制作会社と進んで、いまは制作というディレクション業務の1年生。ペーペーと言ってもアニメができるまでにはすさまじくたくさんの人が関わることになり、制作はそれらを繋ぐ伝達係。正直、見ているだけで寒気がするような同時並列作業の嵐。
これを読むあなたが社会人何年生かはわかりませんが、この同時並列作業というものをうまくこなせなかった経験はありませんか? 報告事項を伝えるタイミングを逸してズルズルと状況を悪くしてしまったことは? 起こったミスを他人のせいにして言い訳したことは?
社会人として働く中で身につまされるようなたくさんのことがSHIROBAKOでは描かれます。何もできないのに口だけ達者でウザいなと感じるタロー(宮森の先輩)のようなこと、したことない人は少ないんじゃないでしょうか。
なんというか、自分がうまくできなかったことや、起こらないとは言い切れない未来、別業界ながらそのトラブルのひとつひとつが胸にグッと来るんですよね。だからこそ解決したときのカタルシスも大きい。
ふたつの視点
そんなミスやトラブルが頻発する中で一本のアニメを最終話まで無事完成させるというのが本作の各クールで描かれることです。
SHIROBAKOは2クールで構成されており、後半のクールでは主人公宮森あおいの立場も変化します。1クールかけて周囲の人間がさまざまな理由で欠けていき、2クール頭で宮森は制作デスクという全体を見る立場になります。簡単に言うと出世して管理職になったわけです。人がいないのでプレイヤーも兼務ですが…w
どちらのクールでもピンチは訪れますが、宮森の解決までの道のりへの関わり方を比較する作りになっているのがこの作品のうまいところ。
この作品の有名なセリフに「万策尽きたー!」がありますが、その後にどうするのか、どうしたのかを両クールで注目すると、おもしろいんじゃないかなと思います。
ずかちゃん
宮森の高校時代の仲間たちの中でも、一際努力が描かれ、そして報われなかったキャラクターがずかちゃんです。新人声優という想像するのも恐ろしい立場の彼女。いやだって儲からないでしょ…。
初オーディションでは緊張して演技はメタメタ。当然落選。その後彼女にはたくさんのエピソードが与えられるも、運命のイタズラなのか「成功」をつかむことはできませんでした。
そんなわけで、メインストーリーが綱渡りしながら成功を少しずつ収めているのとは対象的に、ずかちゃんの物語は暗く沈んでいきます。本人は明るく振る舞っていますし、がんばろうと常に前向きでい続けていますが、どうしたってトーンダウンしていく感じ、わかります?
そして全24話中の22話、ずかちゃんのダークサイドは最高潮に達します。
そして23話…。
全話が神回と言っていい『SHIROBAKO』ですが、23話は神回オブ神回。ここまで不幸を積み重ねてきた彼女だからこそ、小さな一歩が視聴者にはたまらなく嬉しく、幸福に感じるのです。
つまり、彼女は報われます。このさきどうなるかはわからないけれど、毎日懸命に取り組んできた成果が絡み合って、まるでピタゴラスイッチのように運命を転がして、ひとつのゴールに駆け込むことができたのです。
なんとなーく「いいよ」って評判は聞いていた『SHIROBAKO』。
本当にすべての「働く人」に観てもらいたい良作でした。
続きやらないかなあ。ずかちゃんに会いたいw
ラブライブ!
ソードアート・オンライン
シュタインズゲート
エロマンガ先生
などなど。おもしろかったりそうでなかったりしますが、できるだけ最後まで観るようにしています。見放題なんでね。
早く終わらないかなと思いながら観ていたのは『SAO』くらいですかね。そのほかはズブズブにハマったものもあったりして、概ね満足しています。
で、今回観た『SHIROBAKO』。
素晴らしく丁寧に作られた美しい作品でした。2クール24話を2日で一気に観るくらいにはやられました。ラブライブ!もそうですが、こういう頑張って夢叶えようぜ系はちょうど自分の考え方や状況とシンクロするところがあるせいか、めちゃくちゃ刺さるんですよね。
でも、僕としてはこの作品は全クリエイター及び、働くすべての人に観てもらいたいなと思いました。サラリーマン、響くと思います。
自分の経験を重ねる
主人公の宮森あおいはアニメ同好会⇒アニメ制作会社と進んで、いまは制作というディレクション業務の1年生。ペーペーと言ってもアニメができるまでにはすさまじくたくさんの人が関わることになり、制作はそれらを繋ぐ伝達係。正直、見ているだけで寒気がするような同時並列作業の嵐。
これを読むあなたが社会人何年生かはわかりませんが、この同時並列作業というものをうまくこなせなかった経験はありませんか? 報告事項を伝えるタイミングを逸してズルズルと状況を悪くしてしまったことは? 起こったミスを他人のせいにして言い訳したことは?
社会人として働く中で身につまされるようなたくさんのことがSHIROBAKOでは描かれます。何もできないのに口だけ達者でウザいなと感じるタロー(宮森の先輩)のようなこと、したことない人は少ないんじゃないでしょうか。
なんというか、自分がうまくできなかったことや、起こらないとは言い切れない未来、別業界ながらそのトラブルのひとつひとつが胸にグッと来るんですよね。だからこそ解決したときのカタルシスも大きい。
ふたつの視点
そんなミスやトラブルが頻発する中で一本のアニメを最終話まで無事完成させるというのが本作の各クールで描かれることです。
SHIROBAKOは2クールで構成されており、後半のクールでは主人公宮森あおいの立場も変化します。1クールかけて周囲の人間がさまざまな理由で欠けていき、2クール頭で宮森は制作デスクという全体を見る立場になります。簡単に言うと出世して管理職になったわけです。人がいないのでプレイヤーも兼務ですが…w
どちらのクールでもピンチは訪れますが、宮森の解決までの道のりへの関わり方を比較する作りになっているのがこの作品のうまいところ。
この作品の有名なセリフに「万策尽きたー!」がありますが、その後にどうするのか、どうしたのかを両クールで注目すると、おもしろいんじゃないかなと思います。
ずかちゃん
宮森の高校時代の仲間たちの中でも、一際努力が描かれ、そして報われなかったキャラクターがずかちゃんです。新人声優という想像するのも恐ろしい立場の彼女。いやだって儲からないでしょ…。
初オーディションでは緊張して演技はメタメタ。当然落選。その後彼女にはたくさんのエピソードが与えられるも、運命のイタズラなのか「成功」をつかむことはできませんでした。
そんなわけで、メインストーリーが綱渡りしながら成功を少しずつ収めているのとは対象的に、ずかちゃんの物語は暗く沈んでいきます。本人は明るく振る舞っていますし、がんばろうと常に前向きでい続けていますが、どうしたってトーンダウンしていく感じ、わかります?
そして全24話中の22話、ずかちゃんのダークサイドは最高潮に達します。
そして23話…。
全話が神回と言っていい『SHIROBAKO』ですが、23話は神回オブ神回。ここまで不幸を積み重ねてきた彼女だからこそ、小さな一歩が視聴者にはたまらなく嬉しく、幸福に感じるのです。
つまり、彼女は報われます。このさきどうなるかはわからないけれど、毎日懸命に取り組んできた成果が絡み合って、まるでピタゴラスイッチのように運命を転がして、ひとつのゴールに駆け込むことができたのです。
なんとなーく「いいよ」って評判は聞いていた『SHIROBAKO』。
本当にすべての「働く人」に観てもらいたい良作でした。
続きやらないかなあ。ずかちゃんに会いたいw